せん妄ではこのような症状があらわれます
さっきまでおとなしくお茶を飲んでいたのに、急に落ち着きがなくなり、ウロウロと歩きだす。ある時を境に、意味不明でつじつまの合わないことを一人で話し続けたり、ありもしないものが見えると言って興奮しだす・・・。このような認知症にとてもよく似た症状があらわれ、一緒にいるご家族を驚かせる。
これをせん妄と言います。
このせん妄は、認知症とよく似た症状があらわれることから、その様子を見たご家族は、一緒に暮らしているご高齢者に認知症の症状があらわれたのかと思われる方もいますが、せん妄と認知症とは別の病気です。
そこで、今回は、せん妄と認知症はどのように違うのか、どのような似た症状があらわれるのか、また、どのような原因で症状があらわれるのか、原因はどのようなものなのか、せん妄のさまざまな症状を例に挙げながら解説してみようと思います。
せん妄の症状や特徴
せん妄は、今自分のいる場所がわからなくなったり、今日の日付がわからなくなる認知症の症状の1つである見当識障害(けんとうしきしょうがい)が原因となって症状が始まることが多くみられ、注意力の低下、思考、判断力の低下など、様々な症状が起こります。
※見当識障害(けんとうしきしょうがい)とは
「引用元:看護のお仕事 ハテナース」
症状が続くのは、通常数日程度ですが、まれに数週間単位で症状が続くこともあり、そのような場合、医療機関などで適切な処置おこなわないと、さらに重篤な症状を引き起こす場合もあります。
せん妄で起こる症状や特徴には以下のようなものがあります。
せん妄の症状1・幻覚や妄想が強くあらわれる
近くにいる家族などには全く見えることのない、ありもしないものなどを、「見える」「そこにいる」「さっきまでいた」などと訴える幻視(げんし)や幻覚(げんかく)といった症状が強くあらわれることがあります。
この症状が続くと、夜中に突然起きだして「天井に蛇がいる」「さっきまで外から誰かがこっちを見ていた」など、実在しないものが見えるといって興奮状態になることもあります。この興奮状態が続くと、突然、激しい動悸がしたり、息が詰まる感じやめまいに襲われ、手足が震えるといった症状があらわれるパニック障害を引き起こすこともあります。
せん妄の症状2・見当識や記憶障害があらわれる
せん妄では、短記記憶という、ついさっき自分がした行動や言動をすぐに忘れてしまう記憶障害(きおくしょうがい)という症状があらわれたり、今日の日付や時間、今自分がいる場所を判断し理解する能力である見当識(けんとうしき)に障害が起こる場合があります。
記憶障害が起こると、今現在の時間がわからなくなり、外出の予定や通院の日を覚えておくことができなくなったり、一緒にいるご家族に何度も「今、何時?」と尋ねるようになります。
見当識に障害が起こると、今自分が住んでいる家を自分の家と理解することができなくなり、「そろそろ自分の家に帰る」と言って、勝手に外に出たり、外に出かけたら、今自分がいる場所が
どこなのかわからなくなり、1人で自分の家まで戻ってくることができなくなったりします。
※記憶障害(きおくしょうがい)とは
「引用元:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団」
せん妄の症状3・イライラや興奮状態などがあらわれる
せん妄では、理由もないのにイライラした態度を見せたり、精神的に不安定になることが多くなりますが「そこに何かいる」などと、ありもしないものが見えるなどと訴えた時、近くにいるご家族などから「何もいませんよ」などと言われたりすると「そんなはずはない」「みんな嘘を言っている」と攻撃的な言動が起こる場合があります。
また、人によっては、気分の浮き沈みが激しくなる場合もあり「何もできない」「もうだめだ」「眠れない」などと、絶えず不安を訴えるようになり、ご家族との会話が減る。部屋に引きこもるなど、日々の活動が極端に減る場合もあります。
せん妄の症状4・夕方や夜になると症状が強くあらわれる
日中はせん妄の症状もあらわれず、おちついて生活していたのに日が落ちて夕方になり、夜になる頃になると急に落ち着きがなくなったり、興奮状態など、せん妄の症状が強くあらわれる場合があります。これを夜間せん妄と言います。
この夜間せん妄は、日中は比較的穏やかに生活している場合が多くみられ、日中は、ぼんやりと転寝をしていることが多くみられます。
さらに、夜間や深夜になると急に活動的になるのに、日中はぼんやりと居眠りをしていたり、起きている状態でも、顔つきがぼんやりとしていて、半分寝ぼけた状態になる場合もあります。
また、夜間眠っているときも眠りが浅く、短時間で起き上がり、夜と昼間の時間を勘違いし、寝ている家族を起こして食事の用意をさせようとしたり、昼間の用事を突然思い出して外に出て行こうとしたりする場合もあります。
このような、しっかりと睡眠がとれていないことが慢性化してくると、日中、歩行が不安定になり転倒したり、食事中でも居眠りをするようになり、栄養に問題が出てくる場合もあります。
せん妄と認知症にはこのような違いがあります
認知症とせん妄はあらわれる症状に似ているものが多くありますが、全く別の病気です。では、認知症とせん妄にはどのような違いがあるのかご紹介します。
せん妄は症状が短時間・短期間で回復する
せん妄は症状があらわれてから多くの意場、早ければ数時間、長くても数週間で症状がもとのように回復すると言われています。これに対して認知症は、症状を抑えることや、急激に悪化することを予防することはできますが、症状があらわれる前の状態までに回復することは、現在の医療ではできません。
またせん妄では、症状があらわれている間は、意識がはっきりしない状態が続き、日中、起きているときでもぼんやりと居眠りをしていることも多くみられます。症状のあらわれ方も認知症とは違いがあり、認知症では、もの忘れなどの症状が起こっている場合、その日によって症状が回復したり酷くなったりなど、症状にのあらわれ方に変化が見られることはありません。ですが、せん妄の場合、1日、または短時間の間でも症状のあらわれ方に変化があります。
日中は穏やかだったのに、夕方になったら興奮状態になる。日中でも、さっきまでおとなしかったのに、急に攻撃的になって家の中をウロウロと歩き回りだす。このように短時間で症状に変化が見られるのも、認知症とせん妄の違いでもあります。
認知症は症状の変化は小さく回復することはない
認知症とせん妄では症状のあらわれ方に大きな違いがあります。せん妄は、日中は穏やかに過ごしていたけど、夜になって急に活動的になった。しかし、次の日になったら、夜も静かに寝るようになった。このように認知症では、症状のあらわれ方が、その日によって変わったり、日中と夜間で違ったりと変化がみられます。
ですが認知症の場合、一旦もの忘れなどの症状があらわれると、介護されているご家族の負担となっている症状が軽減されたりすることはあっても、発症前の状態まで改善したり、症状が消えることはありません。
また、夕方や深夜になると症状があらわれる認知症の症状はありますが、だからと言って、日中に全く症状があらわれず、穏やかに過ごされるということはありません。昼夜問わず症状があらわれますし、症状の変化は、あらわれ方に違いが出るぐらいで、大きな変化はありません。
せん妄の症状があらわれた時の対応方法
ここまで、せん妄とはどのような症状で、どのようなことが原因で症状が起こるのか。また、症状が似ている認知症との違いなどについて解説してきましたが、ここでは、介護されている方にとって大きな負担となる、ご高齢者にせん妄の症状があらわれた時の対応方法について解説しようと思います。
まず、慌てないでおちついて対応する
せん妄では、さっきまで落ち着いていたのに急に興奮しだしたり、落ち着きのない態度を示すことがあり、一緒にいるご家族は驚かれることもあると思います。ですが、興奮したり、落ち着きがなくなっているご高齢者の目の前にいるご家族も一緒になって慌てた態度を見せると、さらに興奮したり落ち着きがなくなることもあります。
はじめてせん妄の症状に接するときなどは驚かれることもあるでしょうが、まずは、相手を落ち着かせるには、接するご家族や介護者さんが、ゆったりと落ち着いた態度を見せることが大事です。
相手の不安感を取り除いてあげる
落ち着きがなく、不安な様子が見られるときには、できるだけご本人の近くにいて話を聞いてあげたり、様子が落ち着いてきたら一緒にお茶を飲んでみるなど、不安なことや心配事があっても
「そばにいてくれる人がいるから安心」と思ってもらえるよう接してあげてください。
また「今は何時?」「今日は何日?」「ここは誰の家?」など、状況がわからなくなっている様子が見られるようであれば、相手からの問いかけには1つ1つ、ゆっくりと答えを返してあげると、興奮した状態がおさまる場合もあります。
せん妄の症状について医師に相談する
せん妄は正しい対応をして、原因を取り除いてあげると、ほぼ症状は改善します。
ですが、症状が長期にわたり見られたり、今までにない症状があらわれるなどがあった場合には、医療機関への受診をおこなってください。
あらわれている症状がせん妄ではなく、認知症などの別の症状である可能性もありますから、症状が長期あらわれていて、改善の見込みが見られない場合や、明らかに今までと違う症状が見られる場合にはできるだけ早めに医療機関に受診し、適切な処置をおこなってもらってください。
身のまわりの危険物を取り除いてあげる
せん妄によって興奮した状態が続くと、身の回りにある食器や家具などを投げたり、壊したりするなどの暴力行為に訴えることがあり、予期せぬケガにつながる恐れがあります。
このように、落ち着きがなくなり興奮状態になった時には、まず、ご本人の近くにある、食器や刃物など、ケガをする恐れがあるものを片づけておくことも大事です。
無理に行動を制止しない
落ち着きのない様子が続き、興奮したりご家族に対して暴言が見られた場合、「静かにして」「落ち着いて」などと相手の言動を抑えつけるような態度を見せるとさらに興奮することがあります。
興奮の度合いが高まると、身近にあるものをもって暴れたり、ご家族に対して暴力で訴える場合もありますので、このようなときには、焦らずにまず、相手の話をゆっくりと聞いてあげてることが大事です。
せん妄が起こる原因
せん妄が起こる原因について、現在明確なものは解明されていません。ですが、ご高齢者の加齢に伴うものや、何らか身体的な要因、さらにご本人を取り巻く環境などが影響して起こるのではないかと考えられています。そこで、ここでは、せん妄が起こるさまざまな原因について解説します。
せん妄が起こる原因1・病気
熱中症や脱水、便秘や栄養不足など、若い人であれば、どれほど深刻な影響を及ぼさないことでもご高齢者の場合、せん妄を引き起こす原因ともなります。
これ以外にも、脳内の疾患によって引き起こされる、脳血管性認知症を発症したことによってせん妄の症状があらわれる場合もありますし、癌や腎不全、甲状腺機能障害といった、治療が長期にわたる疾患を発症することでせん妄の症状があらわれる場合もあります。
せん妄が起こる原因2・加齢によるもの
加齢による身体機能の衰えがせん妄を引き起こす原因となる場合があります。
例えば、加齢によって歩行が不安定になり、自宅で転倒し骨折した。骨折したことによって、あまり歩かなくなったり、運動する機会が減ったなどの活動量の低下などがせん妄を引き起こすこともあります。
これ以外にも、睡眠不足によっておこる昼夜逆転や、加齢による脳の機能低下や萎縮、低栄養やビタミンB12の不足などもせん妄を引き起こす原因となる場合もあります。
せん妄が起こる原因3・環境によるもの
高齢になってから、病気やケガなどによって長期の入院をすると、多くの人にせん妄の症状があらわれる場合があります。
普段住み慣れた家から、病院という隔離された環境に移ることへのストレスが原因となったり、また、環境の変化によって不眠が起こり、せん妄の症状があらわれる場合があります。
さらに、治療が長期化し、ベッド上で過ごす時間が長くなってくると、人によってはひどいもの忘れがあらわれたり、面会に来た家族の名前が出てこないなど、認知症によく似た症状があらわれる場合もあります。
これ以外にも、自宅での生活が困難になり、老人ホームなどの介護施設に入所したことによるストレスなどで、施設への入所後にせん妄の症状があらわれる場合もあります。
せん妄が起こる原因4・心理的なストレス
夫婦ともども高齢になり、長年連れ添ったパートナーに先だれた。パートナーに先立たれたことによる喪失感や加齢により、もの忘れがすすんできて、今までできていたことができなくなってきたり、身の回りのことで家族の手を借りることも増えてきた・・・。
このような、自分の衰えを実感する虚しさやイライラ、加齢に伴い起こるさまざまな出来事がきっかけで心理的なストレスを感じるようになり、それが原因となりせん妄の症状があらわれることがあります。
せん妄が起こる原因5・薬の副作用
加齢に伴い、ご高齢者は健康維持の為に多くの処方薬を飲んでいる方が多くいらっしゃいます。この、毎日飲んでいる処方薬や薬の飲み合わせによってせん妄の症状が起こることもあります。
認知症の治療薬や抗うつ薬、寝つきが悪い方であれば睡眠補助薬など、そのほかにも、向精神薬や抗コリン作用のある薬剤、心不全治療薬など、このような内服薬の中には、せん妄の症状が出やすい薬があります。
他にも複数の内服薬の飲み合わせや、今まで飲んでいた内服薬を医師の判断で中止したことでせん妄が起こる場合もあります。
せん妄を予防する方法
せん妄の症状に対して、現在、確率された予防法や治療法は残念ながらありません。
ですが、日中の活動を多くとって夜はよく眠ってもらうことや、ご本人にとって、できるだけストレスのない環境を整えてあげるだけでも、せん妄を予防する手助けにはなります。
そこでここでは、日々の生活に取り入れることで、せん妄の予防につながる方法を3つご紹介します。
ストレスになる要因を少なくしてあげる
私たちが普段生活している家の中には、若い人には問題ないことでも、ご高齢者にとってはストレスとなる要因がたくさんあります。
トイレに手すりが無く、便座で立ち上がりをおこなうのが大変であったり、壁にかけてある時計の文字がご高齢者にとっては小さくて見にくかったり、また、テレビやエアコンのリモコンにボタンがたくさんあるのでどれを使えばよいのか、その都度迷ってしまう・・・。
私たち若い人にとっては問題ないことでも、ご高齢者にとってはストレスとなる要因が普段生活している環境の中にはたくさん潜んでいて、このような、小さなストレスが日々貯まることで、不安になったり混乱したりすることがせん妄の症状を起こす原因ともなります。
時計の文字が見にくいようであれば、文字が大きく表示されるデジタル時計に変えてみたり、トイレの中に本人の背丈に合わせて手すりを付けてあげるなど、ご本人が日々生活するうえで、ストレスとなる要因をできるだけ少なくしてあげることがせん妄の予防にもなります。
体調を管理してあげる
便秘で苦しいときは、お腹がスッキリせずに落ち着きがなくなったりします。
また睡眠不足が続いていてる時などは、日中ウトウトして、夜になってせん妄の症状があらわれることもあります。
また、部屋の中にいることが多い方などは脱水を起こすことがあり、脱水症状から意識がもうろうとしてせん妄の症状が起こることもあります。
ご高齢者の中には、自分の体調不調を一緒に暮らしているご家族にうまく伝えられず、体調を悪化させてしまう場合もあり、体調の不調がせん妄の原因ともなる場合がありますので、ご高齢者の日々の体調管理に注意してあげることが大事です。
生活習慣を整えてあげる
朝はいつも決まった時間に起床して、ご家族と一緒に食事を摂り、日中はなるべく外に出る機会をもって、太陽の光を浴び適度に体も動かしてみる。できるだけ毎日入浴して、体の清潔を保ち、夜は決まった時間に就寝する。このような規則正しい生活を習慣づけることもせん妄の予防には大事です。
日中規則正しい生活をして夜しっかり眠ることで、夜間のせん妄の予防にもなりますし、入浴で体を温めることは、就寝前にリラックスした気持ちになってもらえますので、気持ちよく眠りに入ってもらえることにもなります。
また、食後など、できるだけ決まった時間に排せつをおこなう習慣をつけておくと便秘の予防にもなりますし、ご家族もご本人の排便の有無を確かめることもできます。便秘はせん妄の症状が起こる原因ともなりますので、決まった時間に排便をおこなう習慣をつけることで、ご家族もご本人の排便の有無を確かめやすくなります。
日々の生活習慣を整えてあげることは、ご本人の精神を安定させることにもつながり、せん妄の予防としてもとても大事です。
せん妄の症状で困ったときに頼れる場所
ここまで、せん妄では、さまざまな症状があらわれることをご紹介してきました。
興奮状態が続いたと思ったら突然怒り出したり。昼間はぼんやりと寝ぼけていたのに、夜になったら急に活動的になったり・・・。
しかし、せん妄の症状は、それほど長い時間続くことはなく、短時間で治まりますが、その症状があらわれている間、ご高齢者のお世話をしている方にはとても大きな負担になる場合もあります。
このような、せん妄への対応で負担が大きくなり、ご家族だけでは対応が困難になったとき、相談にのってくれたり、負担を軽減する方法などの助言をしてくれる場所があります。それは、地域包括支援センターという場所です。
地域包括支援センターとは?
「引用元:介護たすけあいホームページ あったかタウン」
この地域包括支援センターとは、介護保険制度で定められた、行政が市区町村の設置を義務付けている介護の相談窓口です。
このセンターでは、ご高齢者の介護で困っている。認知症介護で困っている。介護と家事などの両立で困っているなど、介護をされている方が、自分で解決できない問題などを相談し、その問題に対して解決する方法を助言してくれます。
相談する際に費用は発生しませんし、センターに配属されている介護の専門家であるケアマネジャーが、ご家族の希望があれば、自宅まで来てくれてその場で、問題に対しての解決策をご家族と一緒に考えてくれます。
家の近所にあるセンターの場所や連絡先は、ご自宅の電話帳に必ず載っていますし、お住まいの地区に役所などに問い合わせれば、ご自宅の近くにある地域包括支援センターの連絡先を教えてくれます。
もし、ご自分で家の近くにある地域包括支援センターを探されたい方は、以下のページで探してみてください。
全国の地域包括支援センターの一覧(都道府県のホームページへリンクしています)
※こちらのページを下にスクロールしていただくと、全国の地域包括支援センターの一覧(都道府県別の地域包括支援センターへのリンク)の見出しがありますので、見出しの下に表示されている、お住まいの都道府県をクリックしていただくと、そのページに、お住まいの市区町村の地域包括支援センターを見つけることができます。
せん妄についてまとめます
今回、ここまで、せん妄について、症状や原因、よく間違えられやすい認知症との違いなどについて解説してきました。
せん妄は認知症と症状がよく似ていますが、症状のあらわれ方や原因にいくつかの違いがあります。
認知症の場合は、もの忘れの症状のように、継続して症状があらわれますが、せん妄の場合には昼夜問わず、急に症状があらわれることが多くあり、接するご家族の負担も大きなものとなる場合があります。ですが、せん妄は、認知症のように症状が長期に渡って続くこともなく、適切な対応や、内服や治療で症状も改善します。
せん妄に対する負担を少なくするためにも、症状を改善するためにも、症状が起こる原因や適切な対応方法を知っておくことがとても大事です。
今回お伝えしてきた内容が、せん妄の介護をされている方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。