脳の加齢や認知症(シニアの脳) 脳のトレーニング All

006 認知症高齢者が怒りだした!その時どうすればよいのか?

更新日:

 まえがき

 

「つい、この間まで、穏やかでおとなしかったのに、最近は、ちょっとしたことですぐに怒り出して・・・」「一度怒り出すと、もう、おさまるまでが大変で・・・」

毎日忙しい中、身の回りのお世話、入浴やトイレの介助まで、これを日々こなしていくだけでも大変なのに、ほんのちょっとしたことですぐに怒り出す・・・これでは介護者さんはたまりません。

ですが、高齢者さんが年齢を重ねていけば、「怒りっぽくなったり、人の話もちゃんと聞かなくなるかな・・・」などと、もうあきらめている介護者さんもいるかもしれません。

でも、この、怒り出したらおさまるまで大変な状況を介護に詳しくない方にでもすぐにできる、怒りを治めるための対応方法があったら・・・

今回はこの、認知症高齢者が怒り出したときに、その怒りを上手く治めるための対応方法について、怒り出したら止まらない認知症高齢者さんへの対応にお困りの方、これから認知症介護にかかわるかもしれない方にも理解していただけるよう、より詳しく解説していこうと思います。

認知症高齢者は、なぜ怒りっぽくなるのか?

認知症高齢者が怒りっぽくなったり、怒り出したらなかなか治まらなくなるのは、認知症を発症したことで出現する症状である「中核症状」と「周辺症状(BPDS)という2つの症状が深く関連しています。

この「中核症状」という症状は、脳の機能が低下することによっておこる症状で、認知症を発症した高齢者さん全般に現れます。

症状の具体例としては、「ついさっき起きた出来事をすぐに忘れてしまう。」「今日の日付がわからなくなる。」といった症状や、「食事の食べ方がわからなくなる。」「お風呂に入る手順がわからなくなる。」という症状も多く現れます。

そして、もう1つの症状の「周辺症状(BPSD)」では、その人が今までに過ごしてきた環境や生活歴や心理状態がきっかけとなり、1人1人、それぞれ現れる症状が違います。

認知症を発症した高齢者がやたらと怒りっぽくなるのも、この「周辺症状(BPSD)」が原因である「易怒性(いどせい)」と呼ばれている「周辺症状(BPSD)」です。

この「易怒性(いどせい)」という症状は、精神障害の1つでもあり、認知症高齢者が、何かストレスをかかえているとき、自分ではそのストレスを解消できず、ストレスの原因についても理解することができない状態が続くと次第にやたらとイライラがはじまり、そのイライラが抑えられなくなることで、周囲に対して、やたら怒りっぽくなるなどの攻撃的な言動をとったりします。

このように、認知症高齢者が怒りっぽくなる原因には、認知症の症状である「中核症状」と「周辺症状(BPSD)という2つの症状が深く関連していますが、認知症高齢者が怒りっぽくなったり、怒りをあらわにするには、その他にも様々な原因があります。

では、次の章からは、「中核症状」と「周辺症状(BPSD)以外の、認知症高齢者が怒りの状態になってしまう原因について、実例も交えながら、より具体的に解説してみようと思います。

介護者さんの対応がNGだったから・・・

認知症高齢者さんは、介護者さんの言葉使いや態度に敏感に反応します。

例えば「今日は何曜日だったかね・・・」と言われた時、介護者さんがたまたまその時、ちょっとイライラしていて「さっきも言ったでしょ!」などと突き放すように対応すると、高齢者さんは「なぜこの人は怒っているのだろう・・・」「おかしいな、そんなに何度も聞いていないけど・・・」と心のなかは不安でいっぱいになります。

逆に「今日は〇曜日ですよ」「〇曜日だから、今日は病院に行く日ですよ」とていねいに対応してあげると「そうか、今日は〇曜日か」「聞いておいてよかった」と、自分がわからなかったことをしっかりと教えてもらえたという安心感を持ってもらえます。

このような認知症高齢者さんが怒りをあらわにする原因の1つに、不安な感情や、精神の混乱といったものがあります。

介護者さんのちょっとした態度が、認知症高齢者さんの不安や混乱をまねき、混乱した感情をおさえることができなくなった結果、暴言や暴力に訴える場合も多々みられます。

何度も何度も同じことを聞かれれば、誰でもイライラすると思います。

意思の疎通も上手くできず、何度同じことを言っても、どれだけ丁寧に説明しても、こちらの思うようにしてくれない。これはとてもストレスがたまりますし、イライラもします。ですが、ほんの些細な介護者さんの態度や言葉使いが、認知症高齢者さんを怒らせてしまう原因にもなるということをぜひ覚えておいてください。

自分の存在を否定されるようなことを言われたので・・・

 

認知症の症状が進み、こちらの言うことを上手く理解してもらえない状態になったとしても、高齢者さんの「恥ずかしい」という思いや、プライドは消えることなく残っています。

あなたがもし、日々の生活の中で「なんでそんなことができないの?」「そんなこともわからないの?」と自分を否定されるようなことを言われたとき、どのような気持ちになるでしょうか?

「なんであんなことを言われなければいけないの・・・」「恥ずかしい」人によっては「悔しい・・・」と怒りを感じるかもあるかもしれません。それは認知症高齢者さんも同じなのです。

理解力の低下や、物忘れがすすんでしまったことで、今まで自分でできていたことができなくなってしまった。でも、なぜできなくなってしまったのかわからなくなってしまう。どうすればいいのか不安で不安でどうしようもない。この混乱した感情を上手く相手に伝えることすらできない。だから、その混乱した感情の行き場を失ったとき、怒りとして表してしまうのです。

介護者の“逆ギレ”が原因で・・・

あなたにお伺いしたいことがあります。あなたは今までに1度ぐらい“逆ギレ”したことはありませんか?

怒りにまかせて頭の中は大混乱。自分がなにを言っているのかもわからず、怒りの感情にまかせて大声を出してみたり、人によっては物を投げつけたりすることも・・・こんな経験が今まで生きてきた中で1度ぐらいはありませんか?

でも、逆ギレした後には「なんであんなことで大騒ぎしたんだろう・・・」「みんなが見ている前で恥ずかしい・・・」と思ったことが1度ぐらいありませんか?これは、「人前で大騒ぎするなんて恥ずかしいこと」「自分の感情を制御できないことは社会人として行っていけないこと」という、感情を抑制するという意識があるからです。

ですが、認知症高齢者さんは逆ギレした後に「このぐらいは我慢しなければいけない」「人前で大声を出すなんて恥ずかしいことだ」というような、自分の感情を抑制することができなくなってしまうからです。

この感情の抑制ができなくなる原因には、自分が起こした行動によって、その後何が起きるのかといった、未来予測ができなくなる。その場の雰囲気を感じ、適切な行動を取ることができなくなるといった、認知症高齢者の特徴でもある、判断力の低下も関連しています。

その後の予測もできず、その場の雰囲気を感じることが難しい認知症高齢者に対して、逆ギレは相手を混乱させる原因ともなりますので、イライラする場面であっても、できるだけ冷静に対処することが、後の対応を楽にする近道です。

認知症高齢者が怒っているとき、これは絶対にNG!

先の章までは、なぜ認知症高齢者は怒りっぽくなるのか?そして、怒りっぽくなる原因などについて解説してきました。

認知症高齢者さんは、繊細でとても傷つきやすいです。ですが、怒っている状態を上手く治めることができるか、さらに怒りを増大させてしまうのか、これは接している介護者さんの対応1つで大きく変わってきます。

そして、介護者さんが無意識に行ってしまったことが原因で、高齢者さんの怒りをさらに増大させ、対応が不可能になってしまうようなことも多々起こります。

そのようなことにならないため、ここからは、怒っている状態の認知症高齢者に対して、介護者さんが絶対に行ってほしくないことについて、実際の事例も交えながら詳しく解説していこうと思います。

介護者さんが一緒になってイライラしてはダメ!

 

何度も何度も同じことを聞かれ、その度に同じ答えを返さなければいけない。これは介護者さんにとって、とてもストレスを感じることでしょう。

最初の1回、2回ぐらいは優しく答えることができても、それが、3回、4回ともなれば、イライラするし、つい「さっき言ったばかりでしょう!」などと返答することもあるかも知れません。

ですが、こういった介護者さんのイライラした言動を認知症高齢者さんは鋭く感じ取ります。これが認知症を発症していない私たちであれば「その場の空気を読む」という言葉があるように、相手の態度やその場の雰囲気を察して、いったんその場を離れるか、相手に聞きたいことがあったとしても、質問をやめるなど、その場にあった配慮を行うかもしれません。

しかし、認知症高齢者さんの場合、先にお伝えしたように、理解力や判断能力の低下もあるので、その場の雰囲気を感じることや、相手の態度に合わせて言動を取ることができず、介護者さんのイライラした言動を見て、自分も同じようにイライラし、さらにイライラを抑えることができなくなると、怒りをあらわにすることがあります。

認知症高齢者さんが介護者さんに求めているもの、それは「私を安心させてほしい」「わからないことを教えて欲しい」この2つです。介護者さんのイライラした態度を見ることで、自分の欲しているものが得られず、それがストレスとなり、やがて怒りとなって現れます。

認知症高齢者さんは、介護者さんの些細な態度や言動1つ1つに敏感に反応するのです。

「また、変なこと言って・・・」なんて頭ごなしに否定はしてはダメ!

時計の針はとっくにお昼を過ぎているのに「そろそろ朝ごはんの時間?」などと言われたとき、「また、おかしなこと言って・・・」と聞こえることでも「何言ってるの!もうとっくにお昼過ぎているでしょ!」などと、相手の言い分を頭ごなしに否定することは絶対にしないでください。

ですが「間違っていることを教えてあげるのがなぜいけないの?」と思われる方もいるかもしれませんので、なぜ否定してはいけないのか?その理由についてこれからご説明します。

介護者さんからすれば意味不明に思えるようなことでも、認知症高齢者さんにとっては真剣な訴えなのです。

例えばあなたが職場や友人との会話の中で、うっかり今日の日付を間違えてしまった。人の名前を大間違いしてしまった。こんな時に相手から「なに言ってるの?」「ちょっとしっかりしてよ!」などと言われたらどんな気持ちになりますか?顔から火が出るほど恥ずかしい思いをするかもしれません。その場から逃げたくなるかもしれません

それは認知症高齢者さんも同じです。「おかしなこと言ってるな」と思っても、認知症高齢者さんが望んでいるのは否定ではなく、間違ったことに対しての正解です。

「おかしなこと言っているな」と思っても、決して否定はせず、できるだけゆっくりと、相手の求めている答えを伝えてあげてください。

「ダメ!」「やめてください!」は絶対にNG!

日々、認知症高齢者さんと関わっていると「それはダメです!」や「それはやめて!」などと、つい無意識に言ってしまうことがあるかもしれませんが、これも絶対にNGです。

先ほどもお伝えしましたが、認知症高齢者さんは日々迷い混乱しています。いつも自分の考えがまとまらず、何が正解なのか自分では頭で整理することができず、いつも困っています。誰かに正解を教えてほしくていつも助けを待っています。

混乱している状態の認知症高齢者さんの表情をよく見てみると、大多数の方が、困り果てた表情をしています。顔に「助けてください」と書いてあるようです。

介護者さんから見て、「そんなことしないで欲しい!」と思うような行動であっても、認知症高齢者さんはそれが正解であるのか不正解であるのかわからなくて困っているのです。

「なんでそんなことをするの!」「それはダメ!」と言いそうになった時にこそ、一呼吸置いて、「どうしたんですか?」と、ご高齢者さんにご自身で考えを整理する時間を与えてあげてください。

怒っている認知症高齢者さんと上手に接する3つのポイント

ここまで、認知症高齢者さんが怒りっぽくなる原因や、怒っているときしてはいけない、対応方法のNGなどについて解説してきました。

では、ここからは、認知症高齢者さんが怒っているとき、どうすれば介護者さんが楽に接することができるのか?どうすれば相手の怒りを抑えながら、穏やかに接することができるのか?介護者さんにぜひ知っておいてほしい3つのポイントについて解説してみようと思います。

認知症を「理解できないこと」ではなく「病気」と認識すると・・・

日々認知症高齢者さんと接していると、介護者さんの理解を超えた出来事に多々接することもあると思います。

こんなことが日々繰り返されると、いつの間にか「またわけのわからないことを言っている」「何度言ってもわからないんだから」とつい、相手を見下すような考えを持ってしまうこともあると思います。

ですが、ここで1つ思い出してほしいことがあります。それは、認知症はわけのわからないものではなく、「病気の1つ」です。「認知症」は風邪や腹痛と同じように「病気の1つ」なのです。介護者さんにとって理解ができない言動も、何度同じことを言っても通じないことも、すべて病気の症状なのです。

誰でも風邪をひかれたときには、咳が続いたり、熱が出たりすると思います。このようなツライ風邪の症状は、自分が自ら起こしているわけではなく、風邪という病気が引き起こしているものです。

こんなツライ症状にかかっているとき、一緒に暮らしているご家族から「いつになったらその咳は治まるの!」「いくらお腹が痛いからって、トイレにこもってばかりいて!」なんて言われたらどんな気分になるでしょうか。

認知症は「病気」なのです。認知症という病気にかかっている人に対して「その病気なんとかしてよ!」といったところで、今現在、認知症を完治できる薬も治療方法はありません。

「病気」が引き起こしていることに対して、イライラしたり怒ったりしてもどうしようもないのです。イライラする場面、ストレスがたまる状況になったときこそ、「あれは病気が起こしていることでどうしようもないことなんだ」と、あきらめるとも、認知症高齢者さんと接するうえで大事なポイントの1つです。

少しぐらいいい加減になったほうが良い時も・・・

朝から晩まで、何度も何度も同じことを言われ、そのたびに「それはさっき言ったでしょう!」「何度言えばわかるの!」と一生懸命、相手に理解してもらうことも大切ですが、時には少しぐらいいい加減になってみてください。

例えば、さっき食べたばかりなのに「ご飯はまだ?」などと言われたときには「あれ?食べてなかった?」「ちょっと待ってくださいね、今急いで用意しますからね」などと、時にはちょっと手抜きしてみても良いのです。

認知症高齢者さんは忘れっぽいです。だから何度も何度も同じことを訴えます。そのたびに、全力で対応してクタクタになるぐらいなら、時には少しぐらいいい加減に接してみるのも、認知症高齢者さんと上手く接するポイントの1つでもあります。

ですが、ここで注意してほしいことがあります。そては、決して相手を見下したり、子供扱いするような言動は慎んでほしいのです。認知症高齢者であっても、人格があり、プライドを持っている相手であることを自覚してほしいのです。

「バカにされている」と相手が感じるような接し方をすると、後が大変なことになりますから・・・

「あんなこと言っちゃった」と自己嫌悪になるぐらいなら・・・

認知症高齢者さんと日々接していると、ついキツイ言葉が出てしまったり、「なんであんなこと言っちゃったんだろう・・・」などと後で自己嫌悪に陥ることもあると思います。ですが、介護者さんだって人間です。時にはイライラすることもあれば、ついキツイ言葉で接してしまうことだってあるでしょう。

「あんなこと言わなければよかった・・・」「もう少し優しく接してあげればよかったかも・・・」と自己嫌悪に陥ったときには、決して自分を責めないでください。キツイ言葉で接したことを教訓にして、次に同じことを言われたときには、ほんの少しでも、自分にストレスを感じない範囲で構いませんから、優しく接してあげてください。

認知症高齢者さんは、自分に接する人の態度や言動の1つ1つに敏感に反応し、イヤな対応をされたことは記憶の奥にしっかりと残されています。そして、自分に対して、優しく丁寧に、正直に接してくれる人も敏感に察知します。

自己嫌悪に陥ったときは決して自分を責めないでください。そして、次回同じことがあったときへの教訓だと思ってください。

自分を責めないことも認知症介護を長く続けていくうえでの大事なポイントの1つでもあります。

「もうダメ・・・」と思ったら‟ここ”に助けを求めてください!

何が原因かわからないけど、突然怒りだす。どんなに丁寧な言葉をかけてみても、一生懸命になって相手の言い分を聞いてみても、いつまでたっても怒りはおさまらず・・・こんなことが続くと「もうダメだ・・・」「疲れた・・・」すべてを投げ出したくなってしまう間も知れません。

ですが、1人ですべてを背負って、疲れ果て、何もかも投げ出したくなったとき、そんな介護者さんの強い味方になってくれる場所が、すぐ身近にあることをご存知でしょうか?

ここからは、日々認知症介護に奮闘する介護者さんの強い味方になってくれる場所を3つご紹介します。

あなたの家のすぐ近くにいる、認知症介護の専門家に助けを求めてみる。

1人で悩み苦しんで、袋小路にはまる前に、認知症介護の専門家に助けてもらいましょう。そして、あなたの強い味方になってくれる認知症介護の専門家は、あなたの家のすぐ近所にいることをご存知でしょうか?

地域包括支援センターという場所をご存知でしょうか?ご自宅にある電話帳で検索してみるか、インターネットで「あなたの住んでいる地区町村名 地域包括支援センター」と検索してみると、ご自宅の近くにある「地域包括支援センター」を誰でも簡単に見つけることができます。

この地域包括支援センターという場所は、市区町村の規模に応じて配置されている、介護保険制度で定められた、介護の相談窓口です。

このセンターの主な業務は、センターの近隣に住んでいる高齢者への生活支援や認知症予防の活動などがメインとなっていますが、介護者さんへの相談援助業務もセンターが担う業務の1つになっています。

センターには、介護の専門家であるケアマネジャーがいますから、認知症介護で悩んだときには、電話1本で相談にのってくれますし、必要に応じて、介護者さんの自宅まで来てくれて、実際の介護を行っている現状などについてもアドバイスをしてくれます。

また、介護サービスの利用方法や、介護保険を使うための申請方法や手続きなどについても、すべて無料で教えてくれますので、介護に行き詰って、どうすることもできなくなる前に一度電話で相談してみると良いでしょう。

※家の近所にある地域包括支援センターを探してみる

認知症への対応を専門のお医者さんにサポートしてもらう方法。

認知症介護と上手く付き合っていくためには、「どのように接すれば良いのか」「相手を理解することが大事」と言った外語の方法について多く語られていますが、ここで思い出してほしいことがあります。「認知症は病気の1つであるということです。」

風邪や腹痛などの病気であれば、お医者さんの診察してもらい、病気の治療に適切なお薬を処方してもらいます。認知症も病気の1つなら、専門のお医者さんに、症状の改善や治療に適切なお薬を出してもらうこともできるのです。

昼間は寝てばかりいて、夜になると騒ぎだすのであれば、その人の症状にあった睡眠薬などを処方してもらうことで、夜間に騒ぎだす症状が治まることもありますし、怒りっぽい症状の原因が精神的なことであった場合には、鎮静剤などを処方してもらうことで症状が改善される場合もあります。

認知症高齢者と付き合っていくためには、介護者さんの対応方法などが重要ですが、認知症の専門医師に相談することで、医療面のサポートをしてもらいながら、介護への負担を軽減するという方法もあります。

認知症介護への対応に限界を感じてしまったとき、一度専門の医師相談してみることもおすすめします。

※参考までに、ここで近所の認知症専門医師を探してみてください。

インターネットを使って認知症介護の悩みを解決する

最近では、認知症介護での悩みや疑問をインターネット上で相談するといった場所も多く存在していて、その中から1つ、インターネットで認知症介護について相談できるサイトをご紹介します。

※認知症ねっと  認知症相談室

このサイトでは、今、認知症介護に携わっている介護者さんからの悩みや疑問に対して、同じような経験をされた方たちや、専門知識を持った方たちからのアドバイスを受けることができます。

認知症介護の予防方法や、介護を行うにあたって大切な、認知症の基礎的な知識なども知ることができるので、ぜひ活用してみてください。

認知症介護での同じような悩みを抱えている人たちの事例や相談の内容をサイト上で見るだけでも、自分1人では解決できない問題への糸口になるでしょう。

まとめ

理由はわからないけども、いきなり怒り出す。怒り出すと、こちらが何を言っても治まらない。このような症状は、認知症介護の日々携わっている介護者さんにとっては大きな悩みの1つであると思います。

なぜ怒りっぽくなってしまうのか、怒り出したときにはどのように接すれば良いのか、また、日々どのように接していけば、認知症高齢者さんと穏やかに接することができるのか。事例などを挙げながらここまで解説してきました。

今回お伝えしてきた内容が、日々認知症介護で奮闘している介護者さんにとって少しでもお役に立てることができれば幸いです。

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

-脳の加齢や認知症(シニアの脳), 脳のトレーニング, All
-

Copyright© nou.how , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.