脳にもストレスが溜まる

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032 脳にもストレスが溜まる?脳のストレスを解消して脳を健康に!

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あなたの脳にはストレスが溜まっていませんか?

脳にストレスが溜まっていませんか?

仕事で忙しい時や、色々な用事が重なってあわただしい時などについ、「頭が働かない」「片づけなければならない用事が思い出せない」など、一度ぐらいこのような経験をされたことはありませんか?

これは、コンピューターが性能以上の処理能力などを求められると、突然画面が動かなくなったり、最悪、コンピューターが起動しなくなるなどと似ていて、私たちの脳にも同じことが起こります。このような状態を「脳にストレス」が溜まっている状態と言います。

私たちの脳は、本来持っている処理能力を超える情報量を抱えると、それが脳に過剰な負担となり、「頭がついていかない」「さっきの出来事が思い出せない」などが起こりますが、このような、脳に過剰な負担がかかる状態が続くと、脳にストレスが溜まります。

日々忙しく生活している現代人にとって、ストレスは避けては通れないものです。

仕事でのストレス。人間関係でのストレス。介護でのストレスなど、ストレスには様々なものがありますが、私たちの脳も、日々さまざまなストレスを抱えています。

そこで今回は、なぜ脳にストレスが溜まるのか、そして溜まってしまった脳のストレスを解消する方法や脳に溜まるストレスを回避する方法などについてご紹介してみようと思います。

脳にストレスが溜まりやすい人の特徴

先ほどは、なぜ脳にストレスが溜まるのか?について簡単にご説明しましたが、ここでは、脳にストレスが溜まりやすい人の特徴についてご紹介してみようと思います。

これから「ストレス脳の診断チェック」というものをお伝えします。

この診断チェックをおこなうと、あなたの脳がストレスを感じやすいタイプなのか?そうではないのか?日常生活の中で、何気なくとっている行動から、脳がどのようにストレスを感じているかを推測することができます。

また、脳にストレスが溜まりやすい状態になっているかも推測することができますので、「もしかして最近、脳にストレスが溜まっているかも…」と思うようであればぜひこの「脳のストレス診断チェック」をおこなってみてください。

では次の章でこの「脳のストレス診断チェック」をご紹介しようと思います。

脳のストレスチェック1問目

普段から親しくしている友人と、休日に映画を見に行くこととなりました。映画館で待ち合わせる時間を友人にメールで送ったのですが、その後、なかなかメールの返信が帰ってきません。そんな時、その後にあなたが取る行動を次の2つから選んでください。

A:もう一度メールを送信する。もしくは直接電話をして確かめる。
B:とりあえず、メールボックスの返信メールが来るまでただ待つ。

答え→ ここで、Bを選んだ人は、普段から物事をネガティブにとらえるタイプの可能性があります。些細なことでもついネガティブに考えてしまいがちなので、ストレスを感じやすいタイプかもしれません。

脳のストレスチェック2問目

あなたは牛乳を買うために近所のスーパーにいます。並んでいる牛乳を選ぶ際にあなたはどのような選び方をしますか?

A:一番手前にある牛乳をサッと手に取る。
B:一番後ろ置いてある牛乳を取る。

答え→ もし、あなたがBを選んだなら、牛乳なら「消費期限が少しでも長いもの」で一番後ろに置いてあるものを選ぶ。雑誌や本を買う時は、人の手に触れていない、一番下に置いてあるものを取る。もしも、あなたがこのような行動をとる方であれば、常日頃から細かいことに気を使うタイプの可能性もあります。

また、このタイプの方は、日々の様々な出来事がストレスになりやすいタイプかもしれません。

脳のストレスチェック3問目

あなたが休日に家でくつろいでいたところ、友人から電話が入り、急にあなたの家に遊びに来ることになりました。

家の中にいるのはあなた1人だけなので、家の中は少し散らかっています。これから掃除をはじめても、友人が来るまでに間に合うかどうか…。

こんな時、あなたならどうしますか?

A:急いで家の中の片づけをはじめる。
B:急な来客に、何から手を付ければよいか考えてしまう…

答え→ もしも、あなたがBを選んだ場合、予想外のことが起こると冷静さを失ってしまう、もしくはパニックになってしまう傾向にあるかもしれません。また、慌てたり、パニック状態にある時には、脳にも強い負荷がかかりストレスが溜まりますので、想定外のことが起こるとストレスを感じやすいタイプの可能性もあります。

どうすれば脳のストレスは解消できるのか?

ここまで、なぜ、脳にストレスが溜まるのか?そして、ストレスが溜まる条件や、ストレスが溜まりやすい人のタイプなどについてご紹介してきましたが、ここでは、その、脳に溜まるストレスを解消する方法についてご紹介してみようと思います。

脳へのストレスを一瞬で軽くする方法

「仕事でミスをして上司から叱責された」「パートナーと些細なことで口論になり、その後連絡が無い…」このような、仕事での些細なミスによる気分の落ち込みや、人間関係での悩みなどが少しずつでも蓄積されていくとやがて脳にストレスが溜まります。

そして、このようなストレスに脳が反応すると、副腎皮質という場所から分泌されるホルモンであるコレチゾールの量が増えます。

このコレチゾールというホルモンは、糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素の代謝や、血圧をコントロールする役割を持っていて、このホルモンの分泌量が増えると脳への負担が大きくなります。

人間関係での悩みや、仕事でのミスなどでストレスが溜まると、頭がぼんやりしたり、うまく考えがまとまらなくなったりなど、思考力や記憶力が低下するのは、脳へのストレスによって、思考力や記憶力が低下することによっておこります。

この、思考力や記憶力を低下させ、脳へもストレスの原因ともなる「コレチゾール」というホルモンの分泌を増やしたくないために、誰にでも瞬間でできる方法があります。それは「くよくよしないこと」です。

仕事でミスをしたりすれば誰でも落ち込むと思いますが、それをいつまでもくよくよと考えていても失敗した時間は戻すことはできません。人間関係での悩みを、いつまでも引きずっていても、その悩みはいつ解決するのか誰にも分りません。

落ち込んだり、悩んでもどうすることもできないのであれば、くよくよするのはやめて「この失敗を次に生かそう」「この悩んだ経験もいつか笑える時が来る」と前向きに考えることで脳へのストレスを軽くすることができます。

太陽の光は脳へのストレスを軽くしてくれる

脳からは「セロトニン」というホルモンが分泌されています。このホルモンは脳を落ち着かせてくれる作用があり、「幸せホルモン」などと呼ばれることもあります。

逆にこのホルモンの分泌が少なくなり、脳内にセロトニンが不足すると、気分が落ち込んだり、精神が不安定になったりもします。

この「セロトニン」という「脳の幸せホルモン」の分泌を増やしてあげると、脳へのストレスを軽減する効果があります。

では、どうやってこのホルモンの分泌を増やせるのか、その方法は「太陽の光を浴びることです」

私たち人間は、目の網膜に一定時間、光を取りいれると「セロトニン」の分泌を促します。光を取り入れる時間の目安は、夏の季節であれば「15分程度」寒い冬の季節は「30分程度」で大丈夫です。

光を取り入れるためにわざわざ外に出る必要はありません。家のカーテンを開けて、身体に光を浴びるだけでも効果が得られます。

朝起きたら、天気の良い日であればまず、カーテンを開けて太陽の光を身体全身に浴びるようにして一日のスタートに「幸せホルモン」である「セロトニン」の分泌を促してみましょう。

これで前日までの脳へのストレスを軽減する効果があります。

呼吸を整えて脳へのストレスを軽減する

先ほど、脳へのストレスを軽減できるホルモンである「セロトニン」の分泌を増やす方法として、太陽の光を浴びることをご紹介しましたが、これ以外の方法でも「セロトニン」の分泌を促す方法があるのでご紹介してみます。

その方法とは「呼吸法」です。

この方法は、仕事の合間のちょっとした時間や、家にいる時でも、テレビを見ながらでも、椅子に座っているわずかな時間でも簡単にできるのでおすすめです。

呼吸法のやり方は、まず、みぞおちに手を当ててください。その際に、みぞおちに手を当てながらゆっくりと息を吐いてください。息を吐くときは、鼻からでも口からでも構いません。10秒から15秒ぐらいかけて、ゆっくりと、お腹に溜まった息をすべて吐いて出すイメージで息を吐いてみてください。

この時のポイントは、息を吐くときにお腹をへこませながら息を吐くことです。

お腹をへこませながら息を吐いたら次は、息を吸い込んでください。息を吸うときはお腹に空気を溜めることを意識しながらゆっくりと息を吸ってください。息を吸うときは口でも鼻でも構いません。

この、「息を吐いて吸って」を10分間、ゆっくりとおこなってみてください。

この方法では、わずかな時間で幸せホルモンである「セロトニン」の分泌が促されて、脳へのストレスを軽減することができます。

脳へのストレスの解消方法についてまとめます

今回、ここまで「脳へのストレスを解消する方法」をご紹介してきました。

目の前にある情報は日々溢れかえり、矢のように忙しい毎日を過ごしている私たち現代人にとって、脳へのストレスは避けて通れない問題かもしれません。

ですが、自分がストレスを溜めやすいタイプなのかを知ることで、どうすれば脳へのストレスの負担を軽減できるかを知ることができます。

また、太陽の光を浴びることや、一日の中で、わずかな時間を使って呼吸法をおこなうことなどで脳へのストレスを軽減することもできます。

今回お伝えしてきたことが、脳にストレスを感じている方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

今回お伝えした内容をぜひ試してみてください。

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