脳の健康維持、健康促進には食用油が大事です!
日々私たちは、食事などで多くの油を体に取り入れています。
その、食事の際、何気なく口に入れている油(食用油)が、私たちの脳にとても大きな影響を与えることをご存知でしょうか?
私たちの体はさまざまな栄養素で構成されています。そして、体の部位それぞれに必要な栄養素があります。
骨を丈夫にする、または、ご高齢者が転んでも骨折などをしないように、予防の為に取り入れる栄養素と言えば「カルシウム」が代表的なものでしょう。また、歩いたり、立ち上がりをおこなうためにとても大切な
足腰の筋肉が衰えるのを予防したり、鍛えたりするために必要な栄養素といえばタンパク質が代表的な栄養素でしょう。
このように、私たちの体の健康を維持するためには、さまざまな栄養素が必要です。そして、私たちが日々生活するうえで、最も大切な部位である「脳」にも適切な栄養素が必要です。
最近、世界中で脳に良い影響を与える栄養素の研究に注目が集まっています。
その注目を集めている栄養素とは「食用油」です。
この「食用油」について、今様々な研究が世界中で行われていますが、適切な量の食用油を定期的に摂取すると脳に良い影響を与えることがわかってきました。また、この食用油を摂取する効果として、認知症の予防や改善にも効果が認められています。
そこで今回は、最近注目されている「食用油」について、いかに脳に良い影響を与えるのか、なぜ脳の健康に役にたつのかそして、数多くある食用油の中から、どの食用油を摂取すればよいのか、などについてご紹介してみようと思います。
なぜ食用油を摂るだけで脳の健康を促進できるのか?
先ほど、冒頭で脳に良い影響を与える栄養素として、食用油が注目されていることをお伝えしましたが、なぜ、食用油が脳に良い影響を与えると思いますか?その理由についてこれから解説してみようと思います。
脳の健康に良いと食用油が注目されています
昨今、健康に良い食品の話題で、食用油が多く取り上げられています。
その健康に良い食用油に「オメガ3系脂肪酸」という物がありますが、この「オメガ3系脂肪酸」の中で代表的なものに「α-リノレン酸」というものがあります。
この「α-リノレン酸」は体内に入ると、青魚に多く含まれている「EPA・DHA」に変換されます。
この「EPA・DHA」血流を改善するほか、特にDHAは脳細胞膜の材料にもなるため、神経組織の維持に欠かせない成分で、神経細胞の情報伝達を活性化する働きがあると言われています。また、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβの蓄積を抑制するとも言われています。
ブトウ糖は脳にとってとても重要なものだった!
そして、私たちの脳が日々活動するためのエネルギー源として重要なものの1つに「ブトウ糖」があります。
このブトウ糖が不足すると、脳はエネルギー不足になり十分に働くことができず、認知機能の低下につながったり、認知症を発症する原因ともなります。
そこで最近、ブドウ糖に替わる脳のエネルギー源として注目されているエネルギー源に「ケトン体」というものがあります。そして、そのケトン体を効率よく作り出す材料となるのが中鎖脂肪酸です。
近年の健康ブームで取り上げられることも多くなってきた中鎖脂肪酸は、私たちの健康に関わるさまざまな機能をもつ、身体にとって大事な油の成分です。この中鎖脂肪酸は、最近話題となっているココナッツオイルのほか、牛乳などにも含まれ、私たちも普段の食事で摂取しています。
もの忘れや認知症の原因や対応策についての研究は世界中で行われていますが、その中で、脳がエネルギー源であるブドウ糖を上手く使うことができず、脳のエネルギーが不足することが原因のひとつとなっているという考えがあります。
そこで、脳にとって重要なエネルギー源であるブトウ糖の不足を補うために最近話題になっている「ココナッツオイル」などの食用油を摂ることは脳の健康維持にとってとても大切なことであるとも言われています。
脳の健康に良い食用油を多く摂れるおススメ食材
食用油が私たちの体や脳にとって、とても重要な栄養素であり、その栄養素などが私たちの脳にどのような働きをしているのかについてご紹介しましたが、ここからは、その食用油を効果的に体に取り入れるためにはどのような食材を選べばよいのか、そしてその食材が脳にどのような働きをするのかご紹介してみようと思います。
不飽和脂肪酸をご存知ですか?
私たちが「歩く」「起き上がる」などの体を動かす動作をおこなう際には、脳が身体全身に「体を動かす」という指令を送っています。
この、脳から身体全身に指令を届ける機能や部位は、不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸)から作られていて「ミエリン」と言います。
そしてこの、脳から身体全身に指令を出す「ミエリン」が脳内の神経を通じて身体全身に信号を送る際に、脳に酸素を送ったり、酸素を送るための欠陥を拡張、収縮を制御するといった、「ミエリン」が脳に信号を送る動作を補完する役割を持つ「プロスタグランジン3」や、「プロスタグランジン1」「プロスタグランジン2」という部位があります。
私たちが普段生活している中で、何も意識することなく、何気なく体を動かしていますが、脳は体を動かすために絶えず信号を送り、その信号を送るためには「ミエリン」と「プロスタグランジン3」や、「プロスタグランジン1」「プロスタグランジン2」という部位がとても重要な働きをしているのです。
脳の健康に良いおススメ食材は?
この「プロスタグランジン3」や、「プロスタグランジン1」「プロスタグランジン2」は、必須脂肪酸で作られていて、「プロスタグランジン3」は「オメガ3」という不飽和脂肪酸に多く含まれています。そして「プロスタグランジン1」や「プロスタグランジン2」は「オメガ6」という不飽和脂肪酸に多く含まれています。
しかし必須脂肪酸は残念なことに私たちの体内で作ることはできません。
ですから、「プロスタグランジン3」や、「プロスタグランジン1」「プロスタグランジン2」などを脳内で維持するためには、「オメガ3」や「オメガ6」などの不飽和脂肪酸が多く含まれている食品から摂取する必要があります。
アーモンドは脳の健康を促進する優良食材!
「オメガ3」は、食用油の亜麻仁油に多く含まれています。食用油以外では、鰯やマグロ等の魚類、くるみやアーモンドなどのナッツ類に多く含まれていると言われています。
また、この「オメガ3」は脳や網膜細胞などの材料になると言われており、脳や神経細胞を健康に保つため効果もあると言われています。
「オメガ6」は大豆油やゴマ油等の植物油や、レバーや卵などに多く含まれています。そしてこの「オメガ6」には、記憶など脳の働きに重要な役割をする「アラキドン酸」が含まれています。
※「アラキドン酸」とは?
「引用元:Genequest 」
このように、食用油を普段から意識して摂ることは、脳の健康促進にとても良いことであることは理解していただけたと思います。また、脳の健康に良い食用油を多く取り入れた食材を、日々の食生活に多く取り入れることはさらに脳の健康を促進してくれます。
そのような、脳の健康を促進してくれる食事について解説している記事をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
食用油と認知症には実はこのような関連があった!
昨今、年々発症者数が増え、社会問題ともなっている「認知症」ですが、その認知症への予防や症状改善を目的として、最近話題になっている「ココナッツオイル」や、普段私たちが多く口にしている牛乳などから摂取することができる「中鎖脂肪酸」の研究がされています。
認知症が発症する原因や対策については世界中の様々な場所で研究がされていますが、その研究の中で結論付けられている中に、脳にとって必要なエネルギー源であるブトウ糖が不足し、脳にエネルギーが足りなくなるとアルツハイマー型認知症へのリスクが高くなるという研究結果があります。
そこで、ブトウ糖に変わるエネルギー源として、先ほどご紹介したココナッツオイルや牛乳から摂取することができる「中鎖脂肪酸」から作られる「ケトン体」が脳の栄養に有効であるという研究結果が発表されました。
また、アルツハイマー型認知症等への効果が期待されているものに「DHAドコサヘキサエン酸)と呼ばれる成分があります。
このDHAという成分は食用油に多く含まれています。そしてこの成分は、脳細胞を活性化させ、脳内の情報伝達をスムーズにさせる効果を持っています。
このDHAという成分は、人間の体では合成することができません。ですから、食物などから摂取する必要があります。この成分は、イワシやマグロなどの青魚に多く含まれる魚油から摂取することができます。
昨今、認知症高齢者の増加に伴い、さまざまな問題が挙げられています。
介護の問題。認知症高齢者が関わる事故。などなど・・・
しかし、現在、認知症の予防や、症状の進行を食い止めることはできますが、症状を根本的に完治する方法は残念ながらありません。
ですが、先ほどまで「食用油」がもたらす、認知症への効果をご紹介しましたが、日々の生活習慣や食生活を見直すことによって、認知症を予防、改善できることも近年研究の結果で明らかになっています。
脳の健康促進に役立つ食用油についてまとめます
今回は、脳の健康を促進してくれる「食用油」について、摂取する効果や方法、また認知症との関連などについてご紹介しました。
文中でもお伝えしましたが、昨今、食用油が持っている、健康への効果等が話題になっています。
事実、ココナッツオイルや牛乳に含まれる中鎖脂肪酸は、脳のエネルギー源となるブトウ糖の不足を補う、ケトン体というエネルギー源を作り出す材料ともなります。
また、青魚に多く含まれている「DHA」は血流を改善するほか、脳細胞膜の材料にもなり、神経細胞の情報伝達を活性化する働きがあると言われています。
このように、日々の食生活の中で、簡単に取ることができるのが食用油です。
中鎖脂肪酸やDHA、という名前だけを聞くと少し難しく聞こえるかもしれませんが、今、調理で使っている油を、中鎖脂肪酸やDHAを含む食用油に変えることで、簡単に毎日の食事から摂ることができますし、結果、食事をしているだけで、脳の健康を促進することとなります。
今の食生活や生活習慣を少しだけ見直していただき、ぜひ、日々の生活に食用油を取り入れてみてください。
今回お伝えしてきた内容が脳の健康促進に役立てていただければ幸いです。